「野村再生工場 叱り方、褒め方、教え方」 著/野村克也 出版/角川書店
先日の福岡出張の際、新大阪駅で新幹線の待ち時間の合間に購入。
ご存知「ノムさん」こと野村克也氏(現東北楽天ゴールデンイーグルス監督)の著書。
おれは必ずしもこの人の考え方すべてに賛同するわけではないけれど、草野球プレイヤーとして、或いはチームリーダーとして、見習うべき点が多々あることに間違いはない。
また、人間育成や組織に対する考え方など、ひとりの社会人として参考にすべき点もたくさんあるので、野球にそれほど詳しくない人にも一読をお勧めする。
なかでも「中心なき組織は機能しない」というノムさんの持論には、改めて共感する。この言葉はノムさんが他の著書でも繰り返し述べておられたことで、今回も改めて言及しておられた。
ノムさん曰く、投手ならエース、野手なら4番打者といったチームの中心を担う選手は、単に野球の成績が良いだけでなく、人格面においても周囲に模範を示せる存在でなければならないというもの。
実際に数年前までは万年最下位だった阪神タイガースが強いチームに生まれ変わったのは、金本知憲という選手としても人間としても優れた選手が加入してチームに中心ができあがったことが大きいとノムさんは評しておられるし、おれもその通りだと思う。
そしてもうひとつ、プロとは「プロフェッショナル」であると同時に「プロセス重視」であるということ。
たとえば選手が三振したとしても、その選手が1球毎に相手投手の配球や状況を考えて打席に臨み、その結果三振してしまったような場合は、闇雲に選手を責めてはいけないとのこと。
その場合は選手が考えて行動したことが正しかったかどうかを検証し、アドバイスを与えることが大事で、そこで単に三振したという結果だけを見て選手を非難してしまっては、選手は次から三振しないことだけを考えてマイナス指向に陥ってしまう。
そうなんだよな。
同じ成功であっても、単なる偶然の産物と正しいアプローチで得られた必然の成果とは、まったく価値が異なると思うんだ。
そういう部分を蔑(ないがし)ろにして結果だけ見て一喜一憂していても、次のステップには繋がらないもんね。
テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌
- 2008/08/28(木) 00:29:44|
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